文楽と私。

文楽「曾根崎心中」、国立劇場

所用で天満屋の段から鑑賞。満員御礼。

お初の裾に隠れる徳兵衛、箒の先に扇子を付けて灯りを消すお初の仕草などに笑いが起こる。悲劇とはいえ、そこここにユーモアがあるのが文楽のいいところなのだ。

会場でこぶ平師匠、発見。

道行で背景がスライドしていく様はアニメのレイヤーだと気づく。いろいろアニメとの相似形を探すのが楽しい。



会社でデータ類をピックアップして恵比寿へ。

作業室で来週の展示の用意。

学芸員さんの努力の結果、展示の可能性、良い方向に進みそうでほっとする。

昨日、某検索サイトニュースの取材が来て、その記事がもう載っていることを知らされる。予想はしていたが、やはり「萌え」系に注目が集まっている様子。

念のため、ネット巡回すると、徐々に記事のことが話題になりつつある気配。明日はNHKの取材もあるので、来週は要注意。まあ一応の理論武装はしているが。

作業室のみなさんとモノへの萌え度の話になる。

バイク好きの学芸員さんが自分のバイクに名前を付けていないのが意外であった。てっきり「キノの旅」してると思ったのだが。



斉藤美奈子「文学的商品学」。

バイク小説の項にその「キノの旅」も出てくるのだが、丸山健二のバイク一人称小説「見よ月が後を追う」がものすごいことがわかる。必読。

ファッション小説で、川端康成三島由紀夫丸谷才一>>(越えられない壁)>>渡辺淳一

とわかり、なるほどと思うが、ちょっとかわいそうな気もしてきた。まあこれに限らず斉藤女史はかなりいじわるなのだが。



讃岐うどんに天ぷら。

久保田万寿。