ニンテンドーDS、PSP。

 ニンテンドーDS、PSPとついに次世代携帯ゲーム機が出揃った。どちらも運良く手に入れることができたが、やはり手になじむのは今のところDSのほうか。
 やはりタッチペンを使ったインターフェイスや、パズルや合奏、マニアックなRPGなどハードもソフトも独創性に富んでいる。そして往年のゲームの素朴な楽しさを少し蘇らせてくれた感じが個人的に合う。
 PSPはハードは高級感たっぷりだが、肝心のソフトが今までのPS2用を移植しただけの感が強くて、まだPSP独自のソフトというのがない。今後のソフトの充実に期待したい。
 最新ハードを前にすると、なぜか昔が懐かしくなり、原点のわくわく感を忘れないためにも、押し入れの奥から任天堂の初代ゲーム機の「テレビゲーム15」や「ブロック崩し」を出してきて並べてみた。
 すべてはここから始まったのだ。
 TVアンテナ端子に接続して2chにあわせると、若干の画面の揺れがあるものの見事起動した。なんのBGMもなくただ動いてくるドットを打ち返す「ピコ!」という音だけが静かに響く。現代の派手な音色と数千万色のフルCG画面に慣れている目からすると、もはやわびさびの境地にいるようだ。静かに整列するブロックが禅画のように見えてくる。
 画面は変わっても、そこに流れる気持ちは変わってはいない。