本朝聊斎志異。

ID for WebLIFE*」なるweb制作ソフト買う。
ここの会社が出すソフトはいずれも個性的なものばかりでその点は評価できる。しかしサポートにメールを出しても梨の礫だったり、ソフト自体も結構自由度の少ないつくりだったりして、がっかりさせられることも多い。
 今回も似たような感じだ。カートリッジという形式を取り入れ、誰でも簡単に洒落たwebが構築できるというアプローチはすばらしいのだが、いざ自分の形でページを作ろうとすると、なにもできないことに驚く。テキストの入力位置すら自由に設定できないのだ。
 そしてなにより驚くのは、webの形式として用意されているのが写真カタログとダイヤリーのみ。webは写真と日記だけでできているとでも思っているのだろうか。
 付属する説明冊子もよく見ると、写真の撮り方講座で、肝心の使用説明書は折りたたみの簡単なパンフのみ。余計なハートウォーム的コトバがずらずら書きなぐられたメッセージシート封入するヒマあったら、説明書を完璧にしろと言いたい。
 いわゆるオシャレなクリエイター氏がつくるものというのは概してこういうピントがずれた製品が多い。つくってる本人はあれこれ余計な仕掛けが楽しいのだろうが、買わされるほうは肝心のソフトがダメダメだとしらけてしまう。箱の底に「ありがとう」などと手書き文字で書かれていても空しいだけであるよ。
どうせ今回も意見メールとか出しても無視されるのだろうな。


 「本朝聊斎志異小林恭二
 あの世とこの世を往還する物語はなぜに人の心を癒すのか。わけのわからぬイメージが心の奥底に作用して脳を活性化するのだろうか。よくわからん話ほど後で思い出したりする。物語とはつくづく不思議なものだ。
 今月号の「すばる」に掲載されている水原紫苑の小説「銀河」にも共通の力がある。こちらは三島由紀夫の生首を産み落とす話。恩師の死に直面して、作者自らが必要とした物語だったのだろう。


新選組!」。ついに池田屋突入。旧暦の6月5日は祇園祭宵山だったらしい。BGMを祇園祭の鐘太鼓に徹すれば、文楽「夏祭浪花鑑」みたいに奇妙な趣が出たかもしれない。
歌舞伎のほうの「夏祭・・」はニューヨークで公演開始。リンカーンセンターでは、後ろの幕を突き破って走り出す趣向はやらない(できない?)らしい。代わりにNYPD登場とのこと。BShiで25日に生中継。


まぐろ 枝豆 いかなご