メディアアートの未来

某美術館にてメディアアート系の企画について打ち合わせ。
もはや美術のための美術を考える時代は終わり、興行ビジネスとして考えなければ成り立たないところにまで来ている。
 周りを見回しても、「スターウォーズ展」「テレビゲーム展」(いずれも科博)「マンガ映画展」(現美)「妖怪と遊ぼう展」(東京たてもの園)などなど商業色豊かというか昔ならデパートの催事場でやってたような企画が増えている。
美術の間口が広くなったと喜ぶべきか、プライドを捨てたと嘆くべきか。
 メディアアートなどは美術の鬼っ子的存在で、ただでさえ正統な現代美術として認知されていないような状況をいまだ脱していない。それどころかIT技術を積極的に取り入れていかざるをえないその宿命によって、ますます美術よりも技術に傾いている。
 それ故、メディアアート展は協力企業のオンパレードであり、展示自体が商業的といってもよいものなのだ。ふつうの現代美術展のポスターとメディアアート系の展示のポスターを見比べてもらえば一目瞭然である。そういう意味で他の美術より企業タイアップなどが取りやすいわけではあるが、だからといって興行ビジネスとして成り立つものかというと疑問の部分も多い。はっきり言ってつまらんものも多いし。
 メディアアートが、美術でもなくサブカル的な人気もない中途半端なものになってしまうのが、かかわっている者としては一番つらい。作品制作も紹介ももっと戦略的に考えなければならないと思っているが。


「オール読物」。家に帰ったら、著者進呈用が届いていて完全にダブる。考えてみれば当たり前か。


海外旅行に誘われるがいまいち行く気にならないのでパス。
代わりということでもないが、行く人などに京都伏見稲荷で買った海外旅行お守りをあげる。このお守り、伏見稲荷奥の院までいかないと売っていないありがたいお守りなのだ。しかしなぜ海外?国内旅行には効かないのだろうか?


某氏から水天宮は昔、増上寺の南あたりにあったものだと教えられる。本社は九州久留米だそうで、江戸久留米藩邸内にあった分社を一般公開したのが始まりらしい。当時、女性の死亡率ナンバー1が産後の肥立ちの悪さであったため、御利益を安産にしたとのこと。完全に後付(笑)。藩はそのお賽銭のあがりで財政難をクリアしたらしい。うーむすごいビジネスソリューション。


文楽に新しい野球チームができたらしい。
文楽ジョウルリアクターズ」。
床(大夫、三味線)の有志で結成。
ちなみに既存チームは「文楽パペッツ」(文字通り人形遣いチーム)。
このチームには人間国宝が在籍しているので、死球を与えると文化財保護法に違反だと野次られるらしい。


焼鮭 豆腐