電子書籍は売れているのか?

 電子書籍で日頃、本を読んでいるという人は実際どのくらいいるのだろうか。少なくとも日頃乗っている地下鉄の中ではそういう人を目撃したことがない。
 最近買ったソニー電子書籍端末「リブリエ」はレンタル制で専用webである「TimeBooktown」(http://www.timebooktown.jp/)の会員になって本を「借り出す」のだ。3冊1000円くらいという値段がなんだかなあという感じだが、これしかないので仕方ない。
 もうひとつは「ザウルス」。こちらはさすがに電子書店が少し多いが、値段は古典でも1冊500円などという市販の文庫に迫る価格設定で、やはりなんだかなあだ。
 結局、どこもまだ本気で電子本を普及させる気になってないのだ。
 出している本のラインナップもおよそ充実しているとはいえない。PCで読む用の「10daysBook」のほうがまだいろいろある。古今東西の名作などデフォルトで端末に数千冊とかプリインストールされてるくらいにならんと本当のやる気が見えないなあ。
 理想はiTuneみたいに瞬時にデジタル化して読み込んで、かつ数万冊とか入れ込めるもの希望。


 本がすべて電子化すればいいというわけではなくて、やっぱり使い分けしたいところ。やっぱり紙としての本はモノとしてもインターフェイスとしても優れてるので、基本はそれでいいけど、電子本マターでもいい本とか、それでなければ表現できない類のものも出てくると思うし。
 それにしても携帯ではさすがに読む気にはなれんなあ。「アユの物語」とか読める奴はエライ。


 iPod mini、発売。別の用もあったので銀座まで行こうかと思ったが、朝のニュースで行列を見てやめる。よく考えると初代iPodはまだ現役だし、急いで買う必要もないのだ。しかし欲しくなるのはなぜだ。消費衝動を満足させたいだけだと思うのだが、なぜ人はモノを買うとある種の満足感が得られるのだろう。擬似的に買った気分になるような合法ドラッグとかあればいいのに。


深夜、フジの27時間テレビが意外と羽目を外さないおとなしい内容なので、日テレの歌舞伎町ホストの番組を見てしまう。家の近所にもホストクラブがあって、早朝、犬の散歩で前を通りかかると、閉店間際客の見送りをするイケメン君たちがいつもたむろしていてその生態には興味があるのだ。
 ホストというと昔から新庄みたいなのが王道パターンだが、最近は普通のサラリーマン風の容貌、雰囲気みたいなのも人気らしい。同伴の時にホスト連れてると思われない感じがいいとのこと。うちの近所は新庄の劣化コピーみたいのしかいないが。やっぱり新宿や六本木で破れた奴らがこっちに流れてきてるのか。しかし、奴らはマメだ。マメの鑑のようだ。携帯の使用料は月いくらなのか。なんかキャバクラ嬢より過酷な気がする。ちゃんとしたメシ食ってないし。


遅ればせながら、「チルドレン」伊坂幸太郎
 最初の銀行強盗話が素直におもしろかった。いづれも何かに「なりすます」ということがキーワード。コンセプトがはっきりしているせいか、とても行儀の良いミステリーという気がした。誰も死なないし。仙台という街に行ってみたい気になった。直木賞でもよかった気がするが。
 ちなみに横紙破り風な先輩キャラが中心的役割で登場するが、個人的にはあまり好きではない。作者がまじめだから、こういうキャラに憧れる気持ちはわからないではないが。冷静に考えるとただの勝手キャラ。どこか「パラレル」長嶋有に出てくる勝手な奴キャラに似ている。


いか だし巻き玉子 ルッコラとみょうが