ナイロン100℃「男性の好きなスポーツ」

 ナイロン100℃男性の好きなスポーツ」(本多劇場)。
 今回はセックス・コメディということで、パンフもなんとコンドーム付き。
 客演が昼メロドラマで一躍有名になった小沢真珠。その濃いキャラを生かしたインパクトのある役をもらっていた。
 中身は、倒錯性愛、援助交際、監禁、EDなどなど盛りだくさんであるが、そういう過激な設定をいくつも見るにつけ、つくづく人間は「ふつうに」セックスできない生き物なのだなと感じる。特に男は、妄想の設定無しにはもはや機能しないものなのではないかと今更ながらにして思う。すなわち人間の男はすべて変態なのだ。それにくらべて女はどうなのだろう。劇中、女たちの言動が皆、真っ当なのが少し気にかかる。女は変態など不要なほど本能に忠実ということか。
 終演後、楽屋で新谷真弓@スカーレット・クロウ嬢にあいさつ。今回も難しい役を飄々とこなしていて、芸達者という言葉がぴったり。このままいくと、今までにないタイプの女優に進化していくことだろう。将来が楽しみである。

 
 オリンピックが終わって、TVがさびしい。総集編を見てもあまり心が満たされない。録画を見てもあの生の緊張感はもう戻ってこない。やれやれ。録画はなぜ生に劣るのか。結果が既にわかっているからか。落語は筋も結末もわかっているものを繰り返し聞いても、十分おもしろいのになあ。なぜだろう。
 「にんげんドキュメント」で室伏選手のトレーニングが紹介されていた。この番組、オリンピック前に放映されたものだが、こういう類のものはもう一度見てもおもしろい。しかし室伏選手はいいキャラだ。彼を主役にしたドラマとかけっこう見たいかも。


 たこぶつ ルッコラ おぼろどうふ
 眞澄