ゴジラ Final Wars」。
 聞きしにまさる凄い映画だった。この映画の無茶ぶりはネットでも既に有名だが、実際に見て納得。怪獣が街をひたすら壊し、悪の宇宙人がそれらを操り、ゴジラが敵も味方も見境無く暴れ回るという、怪獣的カタルシスを存分に盛り込んだ超娯楽作品に仕上がっている。
 特に60年代後半から70年代のゴジラ映画を見てきた世代としては、愛だの環境だのといった余計なドラマ抜きの、戦うゴジラの圧倒的強さが全面に出た今回の作品は嬉しいの一言だ。怪獣は戦ってナンボ、壊してナンボなのだ。
 CSの「日本映画チャンネル」では、今月この公開に合わせて、歴代のゴジラ作品一挙放送である。今日はメガロ、明日はガイガン、明くる日はエビラといった状態である。
 しかしあの忘れ去られていた悪役ガイガンがこれだけクローズアップさせるとは誰が予想できたことだろう。
「ガイガーーーーン、起動おおおおお!!」は今や見てきた者達の合い言葉になっている。