ファウスト Vol.6 SIDE-B 発売。

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　厚さ５センチ超！　辞書ですか、これは（笑）。
　ついこの間出たSIDE-Aが約4.6センチなので、確実に号を重ねるたびに厚くなっている。この事実だけでもう既にこれは買いである。歴史を変える、世界を動かすというのはこういうことが積み重なって生まれていくのだろう。ここに参加できる人たちを羨ましく思う。
　まもなく台湾と韓国でも発売されるというから、新たな予期できないうねりが起きることは間違いない。SIDE-Aに掲載されていた台湾の尖端出版の人々との対話を読むにつけ、台湾でも舞城王太郎ばりの書き手が生まれてくるのは確実だ。日本の若い書き手たちは環境的にどうしても政治的な視点が抜けているけれど（それはそれで良いことでもあるのだが）、台湾などは晒されている現実が違うので、全く別のテイストのセカイ系文学の登場が期待される。まさに「世界を攪拌する」ことが起きようとしているのだ。


　SIDE-Bでは日本初の小説著作権エージェントのボイルドエッグス社村上氏と太田編集長の対談が載っている。熱き思いを抱くだけでなく、それを確実に現実化している二人の言葉は、読むこちらにパワーを与えてくれる。
　自分のアイデアを信じて飛び込む勇気と、周囲とぶつかりあうことで自分自身の確信を試していく決意がやはり大切だということを改めて認識する。これを読めただけでも有り余るほどの収穫だ。