CLAMP登場。

FRAU」9/28号「CLAMPの素顔」。
カードキャプターさくら」や「ちょびっツ」でお馴染みの謎の覆面漫画家集団、CLAMPがその素顔を出してインタビューに答えている。女性4人組ということは知っていたが、その実体は謎だったので、これ目当てに買う人も多いのでは。きっといつもとは明らかに違う層が今回は買ってるんではなかろうか。かくいう私もそのひとりだが。
 記事によると、CLAMPである4人の女性たちは都内某所の一軒家で共同生活を行いながら執筆活動を続けているらしい。1階が仕事場で2,3階がそれぞれの部屋。朝10時から各分担に分かれて仕事を開始し、午後11時には仕事を終え、それ以降はお互い干渉しないプライベートな時間。
 デビューから今までの15年間は、仕事オンリーの日々で海外旅行も行けず、映画もろくに見られず、免許も取れないといった状態だったという。そんな仕事漬けの生活を見直すため、今後、共同生活というスタイルは解消するとのこと。

 
 こういう話を聞くと、やはりそれなりの作品を残すためには多くの代償を払わねばならないということがよくわかる。
地味な職人的ストイックさの積み重ねからあの奇想天外な作品群が生まれたと思うと感慨もひとしおだ。しかし旅行なども行かないようなインプットが少ない状況で、よくあれだけ多彩な発想ができるものだ。昔よく言われた、体験の多さ=作品の厚みというような単純な図式は、もう現代の作家には通用しなくなっているのかもしれない。